法 人 概 要
団体概要
- 名 称
- 特定非営利活動法人さつきファミリー
- 設 立
- 2008年(平成20年)10月1日
- 理事長
- 森川雅志
- 理 事
- 森 翔子
- 所在地
- 〒110-0016
東京都台東区台東1-30-3 YOKビル4F - TEL
- 03-5843-9509
- info@satsuki-family.net
森川雅志 | 森 翔子 |
沿革
特定非営利活動法人さつきファミリー
(旧:さつきフォスターファミリー・名称変更手続き中)
- 1974年5月
(昭和49年) - 森川雅志が、前身となる「さつきの会」を設立。杉並区の児童養護施設「カリタスの園小百合の寮」の施設ボランティアとなり、学習指導、レク等の活動を開始。
- 1975年8月
(昭和50年) - 小百合の寮の子どもたちをさつきメンバーの家に宿泊で招く「週末里親活動」を開始。
- 1978年4月
(昭和53年) - 団体名称を「ボランティアグループさつき」に変更。
- 1982年4月
(昭和57年) - 学習指導活動について、全面的にマンツーマン制を導入。
- 1995年4月
(平成7年) - 活動曜日を火曜日から火・木・土曜日に拡大。土曜日の小学校低学年の部を「わんぱくクラブ」と命名。
- 2002年8月
(平成14年) - 土曜日「わんぱくクラブ」の子どもたちを連れて飯能で宿泊キャンプを実施。(以降、毎年実施中)
- 2005年3月
(平成17年) - 小百合の寮の卒園生・さつきOBを招いて国営昭和記念公園にて創立30周年記念行事開催。
- 2007年4月
(平成19年) - 活動対象を幼稚園児まで拡大。
- 2008年10月
(平成20年) - 森川雅志が、社会的養護としての「里親制度」を研究・啓蒙する目的で「特定非営利活動法人さつきフォスターファミリー」(内閣府平成20年8月5日認証)を設立し理事長となる。
- 2015年5月
(平成27年) - 小百合の寮の卒園生・さつきOBを招いて国営昭和記念公園にて創立40周年記念行事開催。
- 2015年6月
(平成27年) - 里親問題など社会的養護の問題にとどまらず、広く一般家庭の子どもたちの問題にまで意識を広げ、自立援助ホーム、児童養護施設等のサポートのほか、学童保育や地域における保育事業のサポートもできるように、法人の目的をはじめ、名称を変更(さつきファミリー)、さらに移転を決議。(認証手続き中)
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○ | すべての子どもたちは、温かく見守ってくれるおとなたちの深い愛情のもとで育てられることが理想です。しかし何らかの事情で、そうした環境に身を置くことが許されなくなった子どもたちがいます。 |
○ | そうした子どもたちに対して世の中のおとなたちが無関心でいてはならない…私たちはそう考え、おとなによる個人的な保護を受けられなくなり、集団の中での養育という環境に身を置かざるを得なくなった子どもたちに対して、少しでも理想に近い環境を提供するために活動します。 |
○ | この活動を通して、子どもたちにとってもっとも大切な、社会における子どもたち自身の自立を全面的にサポートしていきたいと私たちは考えます。 |
○ | 温かく見守ってくれるおとなたち…それは、社会に巣立ってから仕事で出会う人々、地域の住民、施設職員の方々、先に社会に出た施設の先輩たち、保護者の方々、そして私たちです。こうしたおとなたちと子どもたちを包む大きな輪、世界を作っていきたいと考えます。 |
○ | そしてその輪、世界を広げていきたい。相互に理解し合い、刺激し合いながら、苦しさや辛さに協力してぶつかっていくアットホームな集団を育てていきたい。私たちはそれに全力で取り組みます。 |
○ | 互いを尊重しつつ成長し、互いに人生の幸せを感じ、その喜びを分かち合っていける…私たちはそんな社会集団の広がりを目指していきます。 |
代表あいさつ
私は、約40年前、当時はただ「何か子どもたちの役に立つことがしたい」というだけの思いで、「さつきの会」(後の「ボランティアグループさつき」)を結成し、6人程度のメンバーで杉並区の児童養護施設で活動を始めました。
当時はまだ、社会的養護という言葉さえ知らず、児童養護施設に対する知識もまったくありませんでした。施設からの要望を受け、小中学生に対する週1回の学習相手、月1回程度の様々なレク活動などを行っていました。子どもたちと親しくなっていくうちに、施設で生活している子どもたちの境遇、生活ぶりに様々な疑問を持ち始め、自分は福祉・教育・心理といった分野を専門的には学んだことがなかったため、少しずつ児童養護施設、社会的養護についての勉強を始めました。
その中で、生まれてきた子どもたちは親だけに責任を負わせるものではなく、「社会の子」として、周りの私たちおとながみんなで育てていくものだと考えるようになり、親元を離れて生活せざるを得ない子どもたちに関わってあげることは、私たちおとなの義務でもあると感じるようになりました。
このことから、「(旧)ボランティアグループさつき」では子どもたちとマンツーマンで関わることを基本に、施設にいる間だけではなく施設を出た後のつながりにも重点を置き、様々な活動を展開してきました。
2004年頃に、社会的養護の中でも家庭的な養護である「里親制度」について興味を持つようになり、2008年に特定非営利活動法人「さつきフォスターファミリー」(現「さつきファミリー」)を立ち上げました。関東学院大学准教授の鈴木力先生(故人)のご協力、ご指導を得て、里親制度の研究や里親さんとの交流等の活動を始めましたが、鈴木先生が亡くなられたこともありしばらく活動を中断しておりました。
このたび、里親問題など社会的養護の問題にとどまらず、広く一般家庭の子どもたちの問題にまで意識を広げ、私の40年を超える児童養護施設でのボランティア経験も活かして、自立援助ホーム、児童養護施設等のサポートのほか、学童保育や地域における保育事業のサポートなどについて、現在のボランティア仲間と一緒に考えてみたいと思うようになり、従来の法人の目的に幅を持たせて、改めて活動していくことになりました。
思い起こすと、私は大学に入るまではあまり自分の将来について真剣に考えておらず、なんとなく経済を学ぼうと学部を選びました。大学で友人たちといろいろなことを経験する中で、自分は子どもたちの役に立つ仕事がしたいと気づき考え始めましたが、流れのままに社会に出ることになりました。しかし、どうしてもこの気持ちは捨てられず、他のボランティアグループでの活動を経験した後、自分でボランティアグループを立ち上げ、子どもたちとともに活動するという道を手に入れました。
この活動に携わるようになった24歳のころから、この思いが夢・目標として大きく膨らみはじめ、サラリーマンとして会社に勤めて厳しい仕事をする傍ら、それと同じくらいの熱意をもって活動にも打ち込むようになりました。いつかは自分の手で子どもたちの成長を本当に応援してあげられる「何か」を作りあげたいと考えてきましたが、振り返ってみればあれから40年・・・あまりにも長かった道のりに自分でも呆れています。
この間の活動を通じて出会った多くのすばらしい仲間たちの力を借りて、今、私のこの思いをぜひ実現させたいと考えるようになりました。
私が仲間とともに実践してきた児童養護施設での活動などをベースに、親と一緒に生活できない子どもたち、親が働くために放課後をひとりで過ごさざるを得ない子どもたち、そして家庭になじめないなど悩んでいる子どもたちや青少年に対する最善の働きかけは何かを考え、その後に結びつけられるような活動ができれば最高だと思います。
これからの事業の発展に、ぜひとも皆様のお力を貸していただき、様々なご指導をいただければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
理事長 森川雅志